「嫌だな。それは」
そう言うと、瑠雨は視線を泳がせてからチラッと俺を見た。
「あと……その……」
「……何だよ」
「は、初めてだから……っ」
カァーッと赤くなる瑠雨に目を見開いてしまった。
「こんなとこじゃ……嫌……って言うか、もっと、その……優しくしてほしい」
何だこの尋常じゃないくらい可愛い生き物。
出来れば今すぐ押し倒したいんですけど……我慢だ、俺。
「帰んぞ」
そう言って立ち上がった俺を瑠雨は見上げ、そのまま顎を持ち上げる。
「!?」
腰を折って、触れ合うだけのキスをして離れた。
このまま永久に顔が赤いままなんじゃねぇかって感じの瑠雨を見下ろして、フッと笑う。
「っ何よ!!!」
「別に?」
クシャッと頭を撫でてやり、ソファーに置いてあった瑠雨のバックを持ち上げてドアに向かった。



