天然店員は俺様王子



「隼人たちが来たらどうすんのよ!!」

「はあ? 見せつけてやんよ!」

「バカじゃないの!?」


顔を真っ赤にさせて怒鳴った瑠雨に、眉間に皺を寄せて不機嫌を露わにする。


「……ちょ、麗桜。アンタ、普通にあたしが正しいんだから怒んないでよ」


何で俺が怒られんの? 恋愛に何が正しいかなんてなくね? つうか初心者の瑠雨にアレコレと指示される覚えは、ねぇ!



「俺は瑠雨を抱きてぇんだよっ」

「言わなくていいからぁぁあ!!!」


言わなきゃ伝わんねぇから言ってんだろボケが。


「ほんともう………はぁ……」


何その溜め息。わがまま言うな的な?


床に胡座をかく俺は、ソファーに座って額を押さえる瑠雨を見上げた。


「抱きてぇ」

「黙れっつぅのーー!!!」


真っ赤な顔して怒る瑠雨に、今度は俺が溜め息をつく。


何をそんなに恥ずかしがってんの? 顔真っ赤にしやがって。アレか、お前は赤鬼にでもなりたいんですか。