「……そのままでいられるか、な?」
悪戯に笑った俺に瑠雨は身の危険でも感じたのか、俺の肩を押し退けて体を起き上がらせようとした。――が、それは叶わない。
バカだな。分かってねぇ。
そのまま口付ければ、もう……。
「……っ………れ…」
甘い甘い、遊戯の時間。
柔らかい瑠雨の唇に口付けて、額から目もと、頬にリップ音をさせながらキスをする。
しなやかな黒髪に指を通せば、ピアスが光る真っ赤な耳。弱いことを知っていて、舐めた。
「……やっ」
「嫌じゃねぇだろ」
耳元で囁いて瑠雨を見れば、紅潮した頬に潤んだ瞳。俺は口の端を上げて、少し舌を出した。
「いただきます」
ちゃんといただきますの挨拶した俺、エラくね?
「!? ちょ、麗桜っ! やめっ…!」
白い首筋に顔を近付けて舐めると、香水のせいで少し苦い。
けれど香りはどこか甘くて、味わうように舌を這わせ、そのまま吸いついた。



