天然店員は俺様王子



「俺のキスで死んだら、俺のキスで生き返らせてやんよ」

「……何メルヘンなこと言ってんの」


俺もそう思うけど瑠雨の顔が嬉しそうだから、たまにはメルヘンなこと言ってやんよ。


「なんたって俺、王子だし」

「何言ってんの?」


チラッと俺を見た瑠雨に、口の端を上げて笑う。



「俺のこと王子だと思ったくせに」

「なんっ!!!」


カァッと赤くなる瑠雨に「当たりだろ」と言えば、両手で顔を隠してしまった。


細く白い指の隙間から、ピンクにも見える赤い肌。



「瑠雨」


呼べばピクリと反応する。


「手、どけろ」


イヤイヤと首を振るその姿に、止まることなく溢れ出る想いを再び刻みたい欲に駆られる。


両手で顔を隠したままの瑠雨の手にキスを落とせば、ビクッと体を揺らした瑠雨が指の隙間から俺を覗き見た。