天然店員は俺様王子



「だからっ! 死ぬ!」

「頭大丈夫か」

「そうじゃねぇよバカ!!!」


何で俺がバカ呼ばわりされなきゃなんねぇんだよ。


意味が分からないという表情をすると、瑠雨は頬を染めながら眉を寄せる。


……恥じらってる時の、表情。


「麗桜に、キスされると……フワフワして、苦しくなって、……泣きたくなる」

「…………」

「……幸せすぎて、死ぬ、あたし」



あの、可愛すぎるんですけど。何それ。幸せすぎて死ぬ、って。


逆に俺が心臓射抜かれて死にそうですけど。



……まぁ、当たり前じゃね?


「いいじゃん、別に」

「……良くない。心臓もたない」


横を向いたままムスッとして言う瑠雨が、堪らなく愛しい。


案外、素直だよな。すぐ暴言吐くけど。すぐ手が出るけど。


それも素直だからと許せてしまう俺は、相当瑠雨に惚れてるんだなと思う。


アホくさい。かなりカユい。


けど、そんな自分がいたと気付けたのは瑠雨を好きになったから。