天然店員は俺様王子



「じゃあいつならいいんだよ」

「そういう問題じゃないっ」

「じゃあどういう問題なんだよ」


なーんて。分かってるけど、やっぱコイツは俺の加虐心をくすぐるな。


いじめたくなる、とか言ったら鉄拳飛んできそうだから言わねぇけど。


「恥ずかしいからなんて言ったらデコピンだかんな」

「そんなっ……ことも、あるけど……」

「あん? 他にも理由があんのかよ」

「…………」

「今すぐ言わねぇとちゅーな。しかも瑠雨からさせっかんな」

「な!!! ……~~っ」


瑠雨は悔しそうに顔を赤らめ、なぜか思い切り顔を横に向けて、意を決したように口を開いた。


「……死ぬ」


ポツリと呟いた瑠雨の言葉は、明らかに意味不明。


「……は?」


窒息死ってこと? いやさすがにそこまで長くキスしませんけど。てかそうなる前に口離すっつーか、鼻で息しろよ。


練習させてあげましょうか? 練習と銘打って俺からキスの雨降らせてあげましょうか?


なんて贅沢だよ。