天然店員は俺様王子



「――……っ」


ごめん。みんなのとこに、3人だけ残る。



「瑠雨っ! 離せってばぁ!!!」


透の涙声が背中に突き刺さる。


悔しくて、首に圧迫感を感じながらギュッと目を瞑った。



お願いだから、他の奴らは連れて行くから、残りの3人からはどうにかして逃げて。



「瑠雨……っ」


奈々の弱った声が胸を締め付ける。


最初に声を掛けられた時に知らないなんて言わないで、あたしひとりが残れば良かった……っ。


あたしは誰も、大事な人ひとりさえ守れないのかもしれない。



強く瞑った目から、涙がこぼれ落ちた。



悔しい、悔しい。


やっぱり諦めるなんて嫌だ……!