「イッ……テェ……」
「久々に見たなぁ……」
翔太とキョウが気の毒そうに地面に倒れた男を見ている。
……透がキレるとヤバいっては知ってたけど、まさか……蹴っちゃいけない場所を蹴るとは……。
「お兄さん方! ホンマすんません!」
「お大事にして下さいね……ぷっ」
「バーカ!! バーカ!!!」
翔太とキョウと透が声を掛けて、何事もなかったように立ち去ろうとした時だった。
「――待てよ」
透に蹴られた男が立ち上がり、路地から大勢の仲間が出て来た。
ヤバいと思った瞬間3人の男が昴たちにが殴り掛かり、地面に倒れた昴たちに駆け寄った時にはもう、15人ほどの男たちに囲まれていた。
昴も翔太もキョウも置いて逃げることは出来なくて、あたしはすぐに拳を握ったけれど、15人全員を相手に出来る力があたしにあるはずがない。
抵抗も虚しく、あたしたち6人はコンビニ横の人目につかない路地裏に連れてこられた。
ほとんど、昴と翔太とキョウが人質という形で。



