天然店員は俺様王子




――翔太のイベントの帰り。


あたしたち6人は-mia-に行くことになっていて、イベントが終わったあとコンビニの前を通った。



「……あっれぇ~? もしかして、あん時の女じゃね?」


コンビニの隣に位置する狭く暗い路地から出て来たのは、あたしが前にナンパされて連れ去られそうになった時、麗桜が倒した4人組だった。


「なんや、知り合い?」

「知らない。行こ」


無視して通り過ぎようとしたら、あの時みたいに手首を掴まれた。


「なっんだよ! 離せ!!!」

「あの時はどうも~。俺らのこと、覚えてんだろ?」

「はあ!? 知らねーよ! 離せって言ってんだろ! 触んな気色ワリィ!!!」

「いいから来いって! 楽しませてや……っ!!!」


あたしを引っ張った男の顔が突然苦痛に歪んで、見ると、ソイツの股関を蹴り上げている細い足が見えた。


とっ……透……!!!


「嫌がってんだろーが!!!」

「トールッ」

「落ち着きなさいよ、……まったく」


口から火が出そうなくらい威嚇する透を昴が慌てて止めて、奈々は呆れ顔。