「――っ絡まれてた奴らって6人!? 男女半々のっ!!!」
隼人が声を張り上げて、OLふたりは驚きながらも頷く。
「そう、だったかも。え、知り合いなの……?」
「外国人みたいな白金の髪した奴と、小さい中学生みたいな女!!! いた!?」
「え、あー……うん、いたよね?」
「うん……いたかも」
昴と透がいたなら……。
「あと、黒髪に赤とかのメッシュ入れた女の子とか」
その特徴を聞いた瞬間、俺はスタッフルームに走った。
「ちょ、ちぃ!!! あ~っクソッ! ごめんっ! ありがと!!」
後ろから隼人が別のスタッフにOLを案内するように指示をする声が聞こえたけど、無我夢中でスタッフルームに入り、ロッカーから車のキーを取り出した。
――あのバカ!!!
「え、レオ!? どこ行……って隼人まで!?」
従業員専用の出入り口に向かう時にオッサンとすれ違ったが、無視してドアを開けた。
「さっき案内したOL2人組に聞け!」
隼人はそう告げて、車に乗り込んだ俺に続く。エンジンを掛けて、勢い良くアクセルを踏んだ。



