「瑠雨が何しに来たかなんて、知ったところで俺には関係ねぇだろ」
カラン、と空になった皿にフォークを落とす。
「俺が瑠雨に言うことは決まってる」
だから、瑠雨が何しに-mia-に来たのかとか、関係ねぇんだよ。
俺は、俺のすべきことをするだけだ。
「ふぅ~ん? ……すっかりヘタレから俺様に戻っちゃって。3日前のちぃは、しょげてて可愛いかっ……げふっ!!!!」
渾身の右ストレートを食らわせると、やっぱりヘタレな隼人は半泣き。
「何すんだよっ!!!」
「ニヤニヤしててムカついたから」
「ぜってー嘘!! 手が鈍ってねぇか確認する機会伺ってただろ!!!」
だってだいぶ長いこと、ヘタレを殴ってなかったからな。鈍ってたら困る。
俺の、この衰えまいとする向上心と言ったら感動に値するだろ?むしろ表彰してほしいね。
「……まだ足りねーな。おい、隼人もっかい」
「俺はサンドバックか!!!」
そこはお役に立てて嬉しいですだろーが!



