「おーっす!!!」
夕方6時。スタッフルームで賄いを食べていると、彼女に会ってから来た隼人が満面の笑顔で登場。
「ウゼェ」
隼人の顔を真っ直ぐ見て毒を吐くと、見る見る顔が赤くなっていくヘタレ。
「なんっだよ! 2日ぶりに対面した俺に対してその態度は!!」
「大学で会っただろーが」
「会ってもシカトしたのはオメェじゃねぇかぁぁああ!!!」
「テメェ会うたび会うたび彼女の話ばっかじゃねぇかよ! ウゼェんだよ!! 嫌がらせか!!」
「はぁ!? 俺様の可愛いミカの話を聞けて有り難いと思え!!!」
召されろ。出来るだけ苦しんで召されろボケ!!!
「はーあ。まっ、ちぃにミカの良さは分かりませんよねー」
やれやれと首を振ってロッカーを開けて着替え出す隼人の後頭部を見つめる。
その頭もぎ取ってやろうか……。
「きゃっはーっ! 隼人ってば大胆なんだからーっ!!!」
「ぎゃぁぁああああ!!!」
「……」
いつの間にいたのか、上半身裸の隼人の隣に頬を染め、高い声を出すオッサン1名。



