「――明後日。来なさい」

「……え?」

「明後日ならレオがいるわ。きっとレオも、明後日なら、アンタと向き合えるようになってる。根が頑丈だからね」


オッサンはそう言いながらテーブルの写真をかき集めて、あたしに差し出した。


「欲しいでしょ?」

「……別に」

「んなぁんですってぇぇぇえ!? 今、別にって言った!? 素敵無敵な助言をしてあげて、なおかつレオの写真をあげようとした優しいアタシに向かって……っ」

「欲しいです欲しいですーっ!!!」


延々と文句を言いそうなオッサンの言葉を遮って、手を伸ばす。


「何よ。やっぱり欲しいんじゃない」

「いやホント、別にいらない」

「レオの写真がいらないなんて頭おかしいんじゃないの!? 1枚いくらで売れると思ってるの!? 売ってやらないし誰にも撮らせないけどね!」


麗桜は芸能人でもなく一般人のはずだけど……オッサンが追っかけに見えます。むしろストーカー?


信じられないと言う顔をしてるオッサンに溜め息をついて、口を開く。