……何だよ。見んなオッサン。
ていうか麗桜がいないなら、もうこの店に用はないんだけど。
「ちょっと来なさい、瑠雨。隼人は透と奈々の案内してちょうだい」
「はっ!?」
「ハイ瑠雨はあっち! 透と奈々はいつもの席なー」
隼人に背中を押されたかと思えば、今度はオッサンに手首を引かれる。
「ちょちょ……ちょっと、何!?」
「いいから来なさい!」
「イヤだ!」
抵抗も虚しく、連れて来られたのは多分オッサンの書斎。
ピンクとか花柄とか有りすぎて目がチカチカするんですけど……ていうか……。
「スタッフの集合写真引き延ばして壁一面に貼ってんなよ気色ワリィイイイイ!!!」
「うるさいわね!! あたしのスタッフなんだからどうしようと勝手でしょっ!!」
何ふんぞり返ってんですか? 全員カメラ目線だから良かったけど、そうじゃなかったら盗撮だかんね? 分かってんのかオッサン。
「何よ。欲しいって言ったってあげないわよ小娘なんかに」
「いやいらねぇよ! バカか!!!」
「……いらないですって? 頭大丈夫?」
かなりあたしの台詞ーーー!!!



