「何をするんだっ!!!」
「……あ゛?」
学校でも天然ぶっていた麗桜の別人のような形相に、西郡も野次馬も生唾を飲んだ。
「何をするんだぁ? ハッ! お前みたいな下種は殴られて当然なんだよこの眼鏡ザル」
「なっ……何をっ……」
「教師のくせに生徒を傷付けることしか能がねぇのか?」
麗桜は青ざめる西郡にジリジリと詰め寄ると、その胸ぐらを掴む。
「テメェのくだらねぇエゴで瑠雨を傷付けてんのが分かんねぇのかって聞いてんだよ。家のことなんかどーっでもいいだろーが! そんなんだから瑠雨が反抗すんだよ。それとも何だ? 傷付くと分かってていちいち話題に出してんのか? だったらテメェはクソ以下だな!!!」
「は、離しなさいっ……!」
「二度と瑠雨に執拗な注意すんな。他の奴らと平等に扱え。家のことも出すんじゃねぇぞ」
「……何を言って……っ!?」
──バキンッ!
麗桜は胸ぐらを離したかと思うと西郡の眼鏡を取り上げて、勢い良く壁に叩き付けて割った。
「返事はイエスだけだ」



