天然店員は俺様王子



―――…


「「お疲れ様でしたー」」


深夜0時、駅裏にひっそりと佇む-mia-は灯りが消え静寂を取り戻した。


「あー疲れたーーっ!!!」


一緒に店を出た隼人は背伸びをすると笑顔を向けてくる。


「ちーぃ君っ! 家まで送っ」

「じゃーな」

「どぇぇえええ!?」


何で俺がヘタレ隼人を送ってやんなきゃいけねぇんだよ。


「近いんだから歩いて帰れボケ」

「バーカ!!! ケーチ!!!」

「お疲れー」


後ろで喚く隼人に振り向かず、車のキーを持った手だけ掲げて駐車場へ赴く。


ドンッと停まっているのは真っ青なスポーツカー。


多分大学の入学金よりも金を掛けている俺の大事な愛車。