天然店員は俺様王子




「ミーハーだな、あたし……」


色々考えたら、あたしかなりバカじゃない?


恋だと思って、舞い上がって……恋してる自分が可愛いとか、アホだ……。


なんていうか、あたしがキョウを見る目って、好きな芸能人を見る目と同じな気がしてきた……。



そう言えば、キョウが好きだと言った時に奈々が言ってたな。


好きとかじゃないと思ってた……って。あれは恋じゃない好きだと分かってたってこと?


「はは……」


俯いたまま乾いた笑いを零し、3階に続く階段をのぼる。


奈々ってホント、世界征服とか出来そー……。



ガコッガコッと階段にぶつかるゴミ箱の音を響かせながら最後の一段を登り、家庭科室に向かう。


家庭科室までもう少しという所で顔を上げた時、最悪な奴と鉢合わせた。


「ゴミ箱は引きずるモノじゃないだろう」


今日1番会ってはいけなかった西郡が、あたしの目の前に登場。


最っ悪……。