「つか明日はブレザー着て来いよな。俺立場ねぇじゃん」

「話を変えんじゃねぇよ!!!」


だってキスについて議論したくねぇんだもん。俺絶対ニヤニヤしちゃうし。それこそ変態くさくね? いや俺変態になりたくねぇし


「着てこいよ。命令」

「聞いてますか麗桜さーん!?」

「言うこと聞かなかったらまたちゅーすっかんな」

「――なっ! 死ね!!!」

「野良猫は俺の言うこと聞いてりゃいいんだよ」

「だからあたしは猫じゃねぇっ!!!」



怒る瑠雨に、ご機嫌な俺。


なんだ、余裕じゃん。


俺は俺のままで瑠雨に向かえば、いつか振り向いてもらえる。



そんな日も遠くないと思ってた。


自惚れていた、バカな俺。