天然店員は俺様王子



「ちぃはちぃのままでイイと思うけどなー俺は」

「…………」


だから、それで好きになってもらえんなら、俺だってそうするっつーの。


無言のままテーブルを拭き終わると、隼人は俺の肩を抱いてニヤリと笑った。


「まぁ瑠雨を本気で好きなら頑張れよな。へこたれてんじゃねぇよ、ナンバーワン」

「……キモ」

「はぁぁあ!? そこ、ありがとう御座いますさすがナンバーツーガフッ!!!!」

「俺に気安く触んなヘタレが!」

「照れてんなよー!!」


無視してサロンの紐を解きながらスタッフルームへ歩くと、物凄い殺気を感じた。


「レオが……あの小娘を……好きですって?」

「…………」


超バレたくない奴にバレちゃったみたいなんすけど……。



「どういうことよレオォォオ!!! あたしというものが在りながらっ!」

「テメェのもんになった覚えはねぇよこの変態ぃぃい!!!」


抱き付いてきたオッサンを力の限り引き離す俺、必死ですからっ! 俺今超必死ですからっ! 命が危ねぇから!!!