「月島って……あの若さと顔だけが取り柄の口悪くて傲慢で鬼の、つんちゃん!?」
おいおい、すげぇ言い草だな。
しかも何? うわ~…超それっぽいって言いたげな顔は。
それはつまり俺に若さと顔だけが取り柄で口悪くて傲慢で鬼って言いたいわけですか?
……上等。
俺は立ち上がって、一歩また一歩と瑠雨に近付く。
「な……何よ」
目の前まで詰め寄った俺にファイティングポーズを取っちゃうあたり、今何かしたら殴られること間違いなし。
俺昨日殴られたばっかなんですけど。この口元の痣が目に入らねぇのか。
「お前さぁ……」
ジッと見つめると何を勘違いしたのか、瑠雨は負けじと睨んでくる。
…………。
「バカだよな」
「はぁぁあ!?」
「アンタにだけは言われたくねぇよ!!」って怒る瑠雨を見ながら、俺は疑問に思っていた。
なんでか瑠雨を見つめていたら鼓動が早くなったから。
「……、」
「は? 何か言った?」
「何も。次の雑用見つけるまで座ってろ」



