天然店員は俺様王子



「フッ……俺が? どうやって?」


ああ、コイツのバカにしたような笑顔、最高に嫌いなんだよね。


握り締めていた携帯を高く持ち上げて、そのまま振り下ろした。


──ゴンッ!!!


「こうやって?」

「――っにすんだよこのガキ!!!」

「どうやって?って聞いたからやってみせただけですけど?」


バンパーがへこんだ愛車に駆け寄った千草麗桜の背中を冷ややかな目で見ていると、完璧に怒った顔と目が合う。


「上等だコラ……覚えてろよ。絶対跪かせてやるかんな」

「今日中にアンタのことなんか忘れるけどね」


仮に偶然出くわしたとして、またあたしに何かしたら、その時は大事な愛車ごとボッコボコのべっこべこにしてやる。



「ぶふっ………!!!」

「!! ッキョウ!」


怒りで忘れてた!!!


「ごめん! 帰ろうっ」


急いでキョウに駆け寄ると、「もういいの?」なんて言われる。


「いいって……いいよあんな変態!」

「いや、向こうが良さそうじゃないなーと思ってさ」


そう笑うキョウの視線を追えば、千草麗桜。