天然店員は俺様王子



「どんだけ力あんだよ……この暴力女」

「うっせぇ変態!!!」

「変態じゃなくて、千草麗桜」

「どこらへんが麗桜だよ!!! アンタなんか変態で充分だっつーの!!! 呼びたくもないね! 口が腐るっ!」

「……ふぅん? まあ、いいけど」


ニヤリと笑って詰め寄る変態に思わず後退る。すぐに変態の車にぶつかり、あっさり追い詰められた。


「……っまた殴られたいの?」


グッと顔を近付けてきた変態から逃れようとしたけど、すぐに顎を持ち上げられたあたしは悪態をつく。


「この俺を二度も殴って、タダで済むと思うなよ?」

「この、俺? ハッ! 殴られて当然じゃん。ていうか変態がいる店なんかもう二度とご免だね」


二度と、会いたくない。


「ま、そう言ってられんのも今の内だってこと、思い知らせてやんよ」


意味分かんないし。その頭ん中どうなってんの? 腐ってんじゃないの?


生ゴミとして捨ててやるから頭かち割らせろこのド変態!


「言っただろ」

「何が!」

「跪かせてやんよ。ってな」


……出た。やっぱりコイツの脳みそは腐ってるに違いない。


世界の中心はアンタじゃねぇんだよ。


「泣き寝入りすんのはアンタの方だろっ」


あたしは変態の肩をドンッと乱暴に押して遠ざける。