天然店員は俺様王子



「帰してくんないなら、もう昴この店に来させないから。あたしが透に言えばそんなこと簡単」


まあ透自体がこの店気に入ってるから普通に無理だけど、カマかける分には十分。


体を震わせ出したオッサンの答えを待っていると、「そんなの嫌!!」と予想通りの答えが返ってくる。


「王子が見られなくなるなんて生きていけない!」

「じゃあ帰らせて」

「それはダメェェエエエ!!!」

「ああもうオッサンウザい!!! 世界一ウザい!!! どっちかにしろ!」


帰ろうとしたあたしの背中に背負われたバックを必死に掴むオッサンに罵声を浴びせると、綺麗な二重が潤んだ。


ちょ……何であたしがイジメた気分にならなきゃいけないわけ……。


「頼まれたんだもの!!!」

「はあ? 何を」

「アンタを閉店まで帰らすなって…………あんなに可愛いく頼まれちゃ誰だって断れないわよぉぉおお!!!」


ちょ、まず、待てオッサン。ウザいから泣くな。


「はぁ……もう本気で疲れた。あたしは帰ります」

「ちょっと待ちなさいよ! レオに嫌われちゃ……っいやーー!!! 名前言っちゃったじゃないのーー!!!」


え……今更? アンタを閉店まで帰らすな~ってとこから気付いてましたけどバカなの? このオッサンバカなの?


「オッサンどんだけ千草麗桜が好きなの……」

「結婚したいくらい好きよ!!!」


目がマジすぎるぅぅうう!!!