天然店員は俺様王子



いやいや今のは鳥肌立つとこだよね? どの口が言ってんだよって寒がるとこだよね!?


変態は言葉を失った女子高生に満足そうに笑って、業務に戻って行った。


「何アイツ……ね!? やっぱ変態にしか見えなくない!?」

「あら、仕方ないじゃない。あれがお仕事なんだもの」

「マジで言ってんの!?」


ああやってあたしの後輩にも無駄な輝き見せて弄んでたわけだよ!?


女に興味ないくせに、ホンッット無駄に愛想振りまきやがって!


もうコレ決まりだな。

鉄拳制裁、決定。




指名通り隼人が4人分のパスタを運んできて、あたし以外が大体食べ終わった頃ふと視線を感じて顔を上げる。


「――!」


何!? 見てんじゃねぇよ!!!


ホールの奥で隼人と待機してる変態が、ジッとあたしを見ていた。隼人と何か話して笑ってる。


「瑠雨? もう食べないの?」

「え!? ……や、食べる食べる! 美味しいねここのパスタっ」


話し掛けてきたキョウに答えると、にこやかに微笑んでくれた。


……ヤバい。ちょっとドキッとしちゃったよ。


気持ちを誤魔化すようにパスタを大きくグルグル巻き取ると、パスタの下に何かが見えた。


……ん? お皿に絵とか描いてあるんだ……。