天然店員は俺様王子



そういえばコイツ、店の中ではほんわかした天然キャラだっけ?


じゃあどれだけ弄っても店内では素の俺様は出てこないってことで……。


ニヤリと笑うあたしの気持ちを知ってか知らずか、苛立ったように「ご注文は?」と笑顔で繰り返す千草 麗桜。


復讐のチャンス来たこれ。



「ご指名はいつも通りでよろしいですか?」


注文をし終わると、変態は注文票にメモしながら尋ねてきた。


……いつも通り?って何だ。


「指名って?」

「ああ。料理を運んできてくれるスタッフを指名できるの。いつもレオと隼人先輩を指名してるのよ」

「へー」


そういえばNO.1がどうとか言ってたな……。



「隼人でよろしく」

「は…………え? 何ですかっ?」


返事の途中で聞き返してくるな、わざとらしい。


「だから、アンタじゃなくて隼人だけにして」


変態を見上げると、笑顔……の裏でテメェこのクソガキって絶対思ってるだろうな。


でも言えないってか?


ざまぁみろっ!


「……4人分を隼人だけに運ばせますと二度手間ですがよろしいですかぁ?」

「よろしいですぅ」


笑顔には笑顔で対応しとく。