天然店員は俺様王子



「復讐って何するの?」


ニコッと微笑む奈々の瞳は、普段では考えられないほどキラキラと輝いていた。


てか……みんながいる前で復讐とかの話はご遠慮願いたいのだけど……。


「……何でそんな輝いてんの?」

「復讐って何するの?」


聞いちゃいねぇな!


むしろ笑顔の裏でさっさと質問に答えろやって言ってるね!


水の入ったコップを持ちながら「あー……」と苦笑して誤魔化しても、奈々はあたしから視線を逸らしてくれない。


「……学校終わったら、アイツのバイト先に行こうとは思ってるけど」


それしか決めてないし、聞いてどうすんだって話だよ。


「じゃあ私も行こうかしら」

「「は!?」」


あたしだけが発したはずの驚きは、翔太と被る。


「何でやねん!!! 今日は俺と仲直りデートやろ!?」

「は?」


美しい微笑みと否定とも取れる奈々の反応のアンバランスさに、翔太が砂になっていく。


透と昴とは真逆すぎるのを抜きにしても、哀れ……。