天然店員は俺様王子



「――お腹いっぱい!」


ほぼ満席の学食。その一角で集まる6人の誰よりも早く透が箸を置く。


いや透……口の端に米粒ついてるけど。キョウがめっちゃ肩震わせてるけど。


「トール。オコメ」

「え! どこ、に……っ」

「ハイアーン」


昴が迷いなく米粒を取り透の口に運ぶと、噴火しそうなほど赤くなる彼女。


見てるこっちが恥ずかしいからやめてほしい。



お皿に散らばったケチャップライスをスプーンでかき集めるあたしの向かい側に透が座って、その隣に昴、キョウと続く。


あたしの右隣には奈々が座り、その隣には翔太が座っている状況で視線を感じないという方が無理だ。


……みんな、こんなジロジロ見られてる中でよく昼飯なんか食えるな。


「ところで瑠雨?」


落ち着かない気分のままオムライスを食べ終えたあたしに、奈々が笑みを向けてくる。


「……何?」


ちょっと奈々さん? 黒いオーラが見えるのはあたしの気のせいですか?


「さっきの話なんだけど」


出たーー!!!

楽しいこと大好き人間! 人の不幸大好物な大魔王!