天然店員は俺様王子



「瑠雨、明日も一緒に学食で食べようねっ!!!」

「気が向いたら」

「何で!? ダメ!!!」

「うるさい」


ショックを受ける透を無視して頬杖をつくのは、まだ完全に慣れていないからだ。


……透と奈々と行動するってことは、昴と翔太とキョウに紹介されるのは必然だった。


そんなことしなくていいと言ったのに、「昴に新しい友達紹介するねって言っちゃったもん」なんて。


透があんまりしつこいから、渋々放課後の遊びについて行ったんだ。


乗り気じゃなかったあたしは、いつの間にか笑ってた。楽しいと、素直に思った。


昴は本当に王子様みたいな外見なのに、天然すぎて突っ込む他なかったし、翔太は天真爛漫で、音楽やバイクの話で盛り上がることが出来た。


キョウは常に笑っているけど穏やかで、人見知りなあたしにも優しくしてくれた。



打ち解けていくあたしを、奈々と透がしてやったりって顔で笑っていたのを、今でも鮮明に思い出す。



「……透ムカつく」

「急に何で!?」

「何でも」


困ってるのか諦めたのか自分でも分からないような顔で笑うと、あたしの気持ちを知ってか知らずか、透は満面の笑みを見せてくれた。