あの日から、私は毎日月を見るようになったんだよ。 毎日少しずつ形を変え、現れる時間を変えて輝く月。 窓際に座って、月が沈むまで見送る。 気が付いたらそれが習慣になってた。 涼ちゃんが私に似てるって言ってくれた月を、少しずつ好きになっていった。 満ちては欠ける。 欠けては満ちる。 ずっと同じ繰り返しなのに逃げたりせず、静かに夜空を照らす月みたいになりたいと。 そう思ったんだ。