「それっていちいち言わなくてもいいことじゃないですか」
もう我慢ならん、と反論すると鬼虎が愉快そうに笑った。
妖しいというかいやらしいというか、不気味な笑み。
「気に入らないならそれで結構、明日からどこでもご自由に行って……わっ!」
人が話していようが関係なし。
思いっきり腕を引っ張られ、背中を壁に打った、正直痛い。
でもこれで今日の夕方の再現。
私の後ろは壁になり、前には鬼虎。
思い出して、足の力が抜ける。
「お前みたいな娘が戦場にいたら、そこらの男より武勲をたてそうだな」
崩れそうになった身体は、鬼虎が左腕を持ち上げた為に立て直す。
一瞬身体の自由を奪われ、顎を掴まれて持ち上げられた先に見えるのは、私を見下す鬼虎の端正な顔。
もう我慢ならん、と反論すると鬼虎が愉快そうに笑った。
妖しいというかいやらしいというか、不気味な笑み。
「気に入らないならそれで結構、明日からどこでもご自由に行って……わっ!」
人が話していようが関係なし。
思いっきり腕を引っ張られ、背中を壁に打った、正直痛い。
でもこれで今日の夕方の再現。
私の後ろは壁になり、前には鬼虎。
思い出して、足の力が抜ける。
「お前みたいな娘が戦場にいたら、そこらの男より武勲をたてそうだな」
崩れそうになった身体は、鬼虎が左腕を持ち上げた為に立て直す。
一瞬身体の自由を奪われ、顎を掴まれて持ち上げられた先に見えるのは、私を見下す鬼虎の端正な顔。



