戦国サイダー

雷鳴が轟く真夜中。


灯りのない部屋、私はもう虎しか見えていない。


時折光る窓、その煌めきに一瞬浮かびあがる身体。





愛しくて。


愛しくて。


いとしくて。





私はその背中に、腕に爪跡を残し、噛みついてやる。


一生忘れられないように、じゃなくて。





一生、忘れないように。