立派過ぎる入道雲が並ぶのを眺めながら、共に畑仕事。


真っ赤に熟れたトマトも、元気よく伸びた胡瓜も茄子も。


私が手入れしたってこうはならないだろうに。


野菜も案外、人を選ぶらしい。



麦藁帽子の下、汗をかきながら。


一緒に草をむしり、食べ頃の子たちを摘み取り。


お昼は縁側でそうめんを食べて。


庭の片づけを済ませてから、スーパーで買ってきた四分の一になった西瓜をほおばる。


塩を振って食べた私に、虎が不思議そうな顔をするので。


有無を言わさず手にしていた西瓜に塩を振ってあげたら。


美味しかったらしく、えらく感心されてしまった。



そんなこと滅多にないので、妙に照れつつも、やっぱり嬉しい。