「まあまだ朝はえぇだろ、ゆっくり寝とけ」


「……ふえ?」



あああ、しかも何私「ふえ?」って!?


ほっぺたつままれてるからまともな発音出来ないじゃないですか。


いやいやいや、それよりも何よりも今の朝虎さんのお言葉にびっくりなんですけど!?



「そうだな、三刻程したら飯だ、忘れんじゃねぇぞ」



そう言った朝虎さんは私から手を離して、ゆっくり起き上がって。


そしてそのまま部屋を出て行ってしまった。



……えーと、三刻って……一刻三十分でいいのかな。



時計を見てみれば現在朝の四時半。


一時間半後だって、まだまだ朝早い。


いつもは七時ぐらいが朝ご飯……まあ私も目が覚めた分お腹も空くだろうから、いいんですけど。



寝ておけ、って言われたって、寝れるものか。


かといってもう頭の中がぐちゃぐちゃしてて、心臓が爆発しそうで起き上がる気力も出てきませんが。