そりゃあんなに早く寝たら当たり前だ。


私は日差しが出ないと目が覚めません、といったタイプではない。


いや、もう窓の外は白み始めてるんだけど。



じゃあさっさとベッドから転がり落ちて適当な時間が過ぎるまでどこかにこもってればいい、なんて。



甘い。



こっちが目開けた一拍後に、向こうも目を開けたがな。


あなたのレーダーは素晴らし過ぎます。


願わくば、目覚めたのは今じゃないって……



「お、おはよう……ございます……」



ことはないんですね!!


その唇の端をにやりと持ち上げるのやめて下さい。


ていうか何私気圧されて挨拶なんかしちゃってんのさ!?



どうするべきかと、服は着てるけどどうやったら身を守れるものかと。


寝惚ける間もなくしゃきっと目覚めてしまった頭で必死に考えつつ、身を固める。