戦国サイダー

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目が覚めたら、そこは布団の中でした……


……って、あれ?



天井がいつもと違う、んでもってこの壁は……一階の和室か。


カーテンの向こうが明るいからきっと朝なんだろう。


ということは私は自分の部屋ではなく和室で寝たわけで。



寝た……わけ……で……?



「だっ……ぬなっ……!?」



恐る恐る首を動かすと、右側に畳の上で寝ている虎がいた。


起きている気配はなく、側臥でこっちを向いている。



そして……なんとなく、そんな気配はしてたんだけど……



自分の右手を確める。



そこにはしっかり虎の手が握られていた。