戦国サイダー

虎がそっと足を崩し、体勢を変えた。


私は改めて、その腕の中に収まる。



まるでぐずっている子どもをあやすように。



何もかも、わかっているかのように。



その手がずっと、私の背中を撫でてくれていた。