「ま、何はともあれ、私は思李を応援してるし」



もう温くなったミントティを啜る。


……ガムシロップを入れてないのに今更気がついた。



「最終的に判断を下すのはあんたよ。でも勢いも大事ってことは忘れないでね」



すっかり片づけられた夏梅ねぇの手元には私のガトーショコラ。


結局一口も食べることなく、夏梅ねぇの胃に収まった。



そんなこと言いつつ、たっぷり意見を押し付けてるじゃないですか。


そう思いながら息を吐くと、何やら小さな箱が目の前に置かれる。



「で、そんな思李にプレゼント」


「……え?」



プレゼント? なんで?


というか今日色々買ってもらったんですが……



「え? ってあんたもうすぐ誕生日でしょ」


「……おお、そういえばそうだ」


「いや、自分の誕生日ぐらい覚えておいてよ」