頭の中がこんがらがっている私を置いて、虎は手を放し、さっさと茶の間から出て行ってしまう。



なんか物凄い未消化な部分をたっぷり残され、動けずへたり込んでいる私の背中に。



「ざーんねん」



という兄の寝言が向かってきて、一気に汗が噴き出したりしていた。