戦国サイダー

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なんだか久しぶりにゆっくり浸かりたくなって、すっかり長湯をしたところ。


水分補給を、とタオル片手に台所に入ってすぐ。



何故か、包丁片手にきゅうりと格闘している虎がいた。



「あ、ぬか漬け私も貰おうかな……ってちがーう!!」


「なんだ、騒々しい」



なんだじゃないです、何、その包丁の持ち方! きゅうりの置き方!


どうしてきゅうりを立てて、横に包丁を入れるのさ!!



「いい! いいから! 私やるから、虎ちょっと待ってて!」



居合切りの青竹じゃないんだから、寧ろそのやり方で半分切り終わってることが奇跡。



「兄に切らせればいいのに」



酷く不満そうな表情を浮かべて、まな板の前から少し左に虎が移動する。