+++


部屋には電気がついたままだった。


私の額の上には、冷たさを失ったタオル。


寝ているのは自分のベッドのようで、タオルを外し上半身を起こすと、床の上に男共が二人いた。



由惟さんは、座布団を枕にして畳の上に転がっていて。


鬼虎は何故か胡坐をかいたまま、腕を組んで固まっていて。


その妙な光景にちょっと笑いが零れそうだったけれど、起こしたら申し訳ないと思って我慢した。



時計の針は深夜三時半。



なんとなく事情を思い出すと同時に、下腹部に鈍い痛みを感じてくる。


喉も乾いたし、ちょっと下に行ってこよう。


そう思ってベッドから降り、そーっと箪笥から着替えを取り出した。


汗をかいて気持ち悪かったのと、ジーンズのままなのが苦しかったのと。


適当な部屋着を取り出し、私は一階へと向かった。