戦国サイダー

「思李、お前はどちらが良い?」


「へっ!?」



いやだ、柄にもなくどきっとしてしまった。



だって頭の中見透かされたみたいで。



「いや、どちらと言われましても……」



貴方人の意見聞くようなタイプじゃないでしょう。


どちらかというとも何も、唯我独尊タイプじゃないですか。



「せっかく儂が聞いているのだから答えろ」



あ、それは間違っちゃいないご様子で、そうきますか。



「そりゃやっぱり言ってもらえた方が嬉しいですけど」



おずおずと答えてみると、鬼虎はただ「そうか」と答えただけだった。


文句は言われないみたいだし、ついでに言っちゃおうかな。