入れてあげてもいいよ?



そう言いきる前に、鬼虎が思いっきり鼻で笑った。



「昨夜ダイに言われてな。お前は馬鹿で単純で思い込みが激しいから、こっちが大人にならなければならんのだと」


「はっ?」



突如畳みかけるように始まった鬼虎の言葉に、頭の処理能力が追いつかない。



馬鹿で、単純で、思い込みが激しい?



「子どもは拗ねるとすぐ泣くだろう。だが泣かせてやれば落ち着くものだ」



珍しく饒舌に、しかも勝ち誇ったかのような見下し方で鬼虎が言う。



「落ち着いたか?」



……って、つまり。



「わっ、私が子どもって言いたいわけ!?」


「違うのか?」



何! その自信たっぷりの頬笑みは!?