武人と付き合っていたことで悦子さんが苦しんでいたことを、麗と真千子に話すと、二人はようやく納得してくれた。 「まぁ、そんな事情があったんなら、幸せになってほしいね」 「でしょ?」 麗と真千子は、同時に溜息をついた。 「もうこの話は終わりってことで!」 「そうだね。でも梓、何かあったら……、何でも話してよ?」 「……うん。いつでも相談するから」 あたしがにこりと笑うと、麗と真千子もようやく笑ってくれた。