純愛バトラー

「ボケだのツッコミだの、二人とも一体何の話をしておるのだ。ここは漫才の会場か?
 まったく、少しは真面目にやったらどうだ」

「原因はお前だ――――っ!」

 オレが力いっぱい絵理に突っ込んだところで、小雪の笑いの堤防が決壊した。

「あはっ、あはははははははははは!! もーだめ、死ぬ! 小雪死んじゃう! あははははははははははは!」

 気でも触れたんじゃないかと思うくらい、小雪は大声で笑い転げた。