純愛バトラー

 オレ自ら淹れた紅茶を携え、3番テーブルに向かう。

 客は、浅黒い肌に染めた金髪という、軽そうな若い男の三人連れだった。多分、興味本位で来たのだろう。

「ご主人様、シナモンティーを持ってまいりました」

 普段より一オクターブ高い声で接客した。

「おぉー。すげぇ。ほんとにメイドだ」

「美人だねー。彼氏いるの?」

「お姉さん、背高いね。モデル?」

 よしよし。男だとばれていない。及第点だ。

 客の質問を笑顔でかわし、注文の紅茶をカップに注いだ。シナモンスティックで軽く混ぜ、完成。

 その様子を興味深そうに見ていたが、出された紅茶を一口飲むと表情が一変した。