純愛バトラー

 食堂に行くにしても、ひとまず顔を洗わないとな…。

 洗面台に映ったオレの顔は、確かにひどい表情をしていた。
 こんな顔で文句を言われたら、確かに厭味の一つも言いたくなるだろう。

 まったく、オレは何やってんだ。
 らしくねえなあ。

 顔を洗うと、だいぶ頭もスッキリしてきた。

 どう贔屓目に見ても、さっきのは確かにオレが悪い。
 後で青司に謝ろう。

 そんな事を考えながら、一階にある食堂へと向かった。
 食堂は宿泊客で賑わっていて、テーブルのあちこちが既に埋まっている。