純愛バトラー

「厭味ったらしい野郎だな。気に入らないなら『気に入らないからやめろ』の一言で済むだろうが。小馬鹿にした態度で遠まわしに言う必要がどこにあんの?」

「別に馬鹿になどしてませんよ。事実を述べただけですが?
 ああ、身に疚しいところがあるから被害妄想に陥るんですね。解ります」

「なんだとこのっ!」


 思わず青司の胸倉を掴んだとき、目前に何か半券のようなものが突き出されて視線を塞いだ。
 焦点を合わせてみると、そこには『朝食用チケット』と書かれている。