純愛バトラー

「取り繕った私じゃ、貴方の心は動かせない。
 だったら、私の手の内、貴方に全部見せてあげる。
 きれいな部分も、汚い部分も、全部。
 嫌われるかもしれない。
 呆れられるかもしれない。
 だけど、それが私。
 どんなに取り繕ったところで、いつかぼろが出るんですもの。
 だったら、最初から貴方に見せてあげる」

「千沙子……」

「そして、いつか。
『悪いところいっぱいあるし、面倒な女だけど、お前がいないと落ち着かない』って、そんな風に言われるようになりたいの。
 貴方が飾らなくても済むように、私も自分を飾らない。駆け引き無しのバトルといきましょうか。貴方が根負けするか、私が諦めるまでね」

 それは、愛の告白という名の、宣戦布告。
 そうして、また千沙子はにっこりと笑った。