僕等は彷徨う、愛を求めて。Ⅰ



あたしたちはどれだけの、眠れない夜を過ごしただろう。


悩んで、苦しんで、自分を傷つけて。


見えない明日に怯えて、孤独を知って、命を知った。



あたしたちの世界はあまりにも脆く、生きることも愛することも、何もかもがたやすくはないけれど。


それでも集った。だから集った。


見えぬ未来を、信じていたから。



偶然か、必然か。

あるいは運命か。


分からないから、未来へ。



きっと何も怖くない。

4人でいれば、きっと。


今この瞬間が幻だとは思わない。
夢でもなければ虚構でもないと思うから。



だから、あたしたちの行く先は、幸せで溢れてる。