僕等は彷徨う、愛を求めて。Ⅰ



「仕方ないなぁ……」


ボソッと言うと、彗の隣に腰掛けた祠稀がニヤリと笑った。


「やっと承諾したよ。ホントは行きたいくせにな」

「うっさい! 今回だけだからね!」

「あははっ!」

「……素直じゃない」


なんであたしがからかわれるのよ!


「もう! 行くなら早く行くよっ」

「せっかちだなぁ彗?」

「……俺ね、観覧車好き」

「だぁ! 分かった分かった! 連れてってやるから、早く着替えて来いアホ!」


彗を部屋に放り投げてから自室に入る祠稀を見ていると、有須が声をかけてくる。


「あたしたちも着替えよっか」

「あ、うん」


そうか、制服じゃマズいもんな。そう思ってプリーツスカートを見ていると。


「凪、嬉しそう」


そんな、有須の声。顔を上げると、微笑む有須と目が合った。